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英語苦手でもOK!ホームページの英文の品質を評価するための7項目

英語苦手でもOK!ホームページの英文の品質を評価するための7項目

日本企業の英語版ホームページをきれいな英文に書き換える業務経験7年でわかったこと

英語のホームページをもつということは、現代のグローバル社会では珍しいことではありません。しかし、日本企業で魅力的な英語版ホームページをもつことは、意外とまだ稀なのです。

こんにちは。合同会社ルアランゲージ、英語コミュニケーションスペシャリストのエマ・キムと申します。さまざまな日本企業のために英語版ホームページをより正確で魅力的な英語に書き換えきた業務経験が、今年で7年がになります。その経験をとおしてわかったことを皆様にも紹介できればと思っております。

この記事では、英文法や自然な英語表現がわからなくても、誰でもホームページの英文の品質をかんたんに把握する方法を、7つの項目のチェックリスト形式で紹介します。英語が苦手なのに英語でのマーケティングにかかわっていらっしゃる方、英語版ホームページのリニューアルが必要か検討されている方、グローバルなオーディエンスへのマーケティングを強化していきたい方など、皆様のグローバル業務に役立ててくだされば幸いです。

日本企業は素晴らしいものを提供しているが、英語で効果的にコミュニケーションできていないことが多い

日本は国として、またその商品とサービスとしても、世界的に非常に高く評価されています。他のどこでも経験できない観光地や文化体験はもちろん、日本企業が開発するテクノロジーと製造する商品は昔と変わらず今も高い品質のため世界中で求められます。多くの企業の英語翻訳に関わってきた私も、いつもその品質の高さとイノベーションに感動しています。

しかし同時に、日本はレベルの低い英語コミュニケーションのために世界中で笑いのネタになっている国でもあります。今は多くの YouTube 動画やブログで、多くの観光者や日本商品の使用者が日本企業の出す英文をエンタテインメントとして発信しています。

これが見てもらうためにわざと出しているネタであればよいのですが、残念ながらそうではありません。おかしな英文を出している9.9割の会社は、英語でのコミュニケーションに前向きに挑戦しながらも、その効果的な方法がわからず、世界的な基準に達していないだけではないでしょうか。

英語のマーケティングにかかわる担当者たちが「よい英文」を判断する方法を知らないという課題

グローバルなオーディエンスに届けるためには、英語のホームページをはじめ、さまざまな英語資料の作成と提供が必要ですが、すべての会社にこれほどの作業量に対応できる高いレベルの日英バイリンガル職員がいるわけではありません。またそれだけではなく、このような仕事を引き受ける翻訳業者でも、世界に通じる高品質な英語資料をつくるためのスキルに欠けている場合が多いのです。

例えば、自分は英語が苦手と感じるマーケティング部署のスタッフが会社の英語版ホームページの制作を任せられたとしたら、それを適切そうな翻訳会社または英語が話せる同僚に任せるでしょう。そうしたら英文が返ってきたときはその品質を評価する方法がわからず、提供されたもので満足し、疑わずにホームページで公開するでしょう。納期や予算、他の責任などさまざまな要求に覆われつつ行われる英語資料作成なのである意味仕方ないことではあるかもしれませんが、結果的に英文の内容が会社の本来の提供価値とブランドイメージに見合わず、せっかく作った英語資料がグローバルなお客様に誤った印象をもたらし、狙ったのと違うメッセージを伝えてしまっているのです。

せっかく世界的に高く評価されている商品とサービスをもつ日本企業ですので、ぜひ貴社のほうでも、このような状況になっていないかを考え、こちらの記事で紹介する要素を使って英語でのコミュニケーションの品質を評価し、必要に応じてその対策をご検討いただければ幸いです。

解決策:英語苦手でも実施可能な英文品質評価チェックリストの紹介

ほとんどの場合、自分自身も英文法が得意で流暢に話せる認識がない限り、英文の品質の良い悪いを判断できないと考えますが、実際にはそうでありません。

私の仕事上、多言語の文章の品質確認を行う必要もあり、その仕事をとおして、自分が理解できない言語でも、その品質をきちんと把握する方法がたくさんあることを知りました。また、長年日本企業のためにホームページの英文リライトを行ってきた経験でも、英語の品質を評価するとき、英語の表現や文法以外でも、その英文の品質を表す要素がたくさん見えてきましたので、この記事でその一部を皆様にも共有できればと思っております。

ここで紹介するような修正は、ネイティブチェックまたは英文リライト、または英語のSEO(検索エンジン最適化、弊社サービス詳細は今後公開予定)でどれもかんたんに実施できるものですが、お客様の英語版ホームページにこういったミスが残っていることから、英文全体の品質により大きな問題がある可能性が高いことを指します。ぜひ、前向きに対策をご検討ください。

英語苦手でも実施可能!ホームページの英文の品質に問題があるか確認するための7項目

1. 英語版ホームページのページタイトルが「English」になっている

当然ではあるのですが、英語版ホームページは、グローバルなお客様向けにメッセージを伝えるためにつくるものです。その中でも、ページのタイトルは非常に重要な役割を担います。ホームページにアクセスするユーザーがページをお気に入りに登録したり、Google のような検索エンジンがページの重要度を判断したりするのに、ページタイトルがとても重要な要素です。ページタイトルには貴社が提供するサービスや商品について、お客様の目に一番に留まって欲しい内容を書きます。ページタイトルが「English」のままだと、日本語から翻訳された際に十分な注意が払われなかったことがわかるだけでなく、その内容がいくら良くても、お客様のホームページが検索エンジンで上位ランキングできないことがわかります。

英語のホームページタイトルが English のままになっている例|合同会社ルアランゲージ

ページタイトルはホームページの制作会社や英語の SEO(検索エンジン最適化)サービスを提供している翻訳会社に修正を依頼できます(弊社でも対応可能、お問い合わせください)。検索エンジンにページが引っかかるようにしたい方は、メタディスクリプションやページコンテンツの SEO 最適化も併せて依頼することをお勧めします。

2. 英語のページでも、日本語の文字や全角の記号が残っている

英語版ホームページのターゲットユーザーはおそらく、英語の環境(ブラウザー、PC、OSなど)でホームページを見ているはずです。そのため、場合によっては日本語や全角の記号が正しく表示されず文字化けすることがあります。これによって印象が悪くなるだけではなく、鍵括弧やハイフンなど、文章の途中で使われる記号については文章を読みづらくします。

貴社のホームページにも日本語の文字が残っていたり、英文の中にも全角の記号があったりした場合、英語翻訳を行った方がエンドユーザーのことを十分配慮していなかった証拠でもありますので、今後の翻訳依頼でも注意しましょう。

日本語が残されやすいのはフッター、ページのSEOタイトル・メタディスクリプション、そして画像です。また、全角記号についてよく見られるのは、ブレットポイント、注意書きの「※」、そして日本語と英語にも使われ、ぱっと見て全角か半角かがわかりにくいという鍵括弧やハイフンです。

3. ホームページの文章を Microsoft Word にコピーペーストしてみたら、スペルミスが見つかる

ホームページにあっても気づきにくいスペルミス。その確認方法は、ワードへのコピペです。ホームページから数文を拾い、ワードに張り付けてみると、スペルミスの箇所がアンダーラインで表示されます。ホームページ上では一見大丈夫そうに見えても、こうして張り付けてみるとスペルミスがたくさん見つかることがあります。

スペルミスはプロのネイティブライターでもすることがありますので、ホームページ全体で一つ二つ見つけた場合はあまり心配せず、その箇所のみ修正してください。しかし、同じパラグラフ内に数か所見つかったり、見出しや大切なコピーライティングにスペルミスが見つかったりしたら、その英文がネイティブでない方に書かれ、より大きな修正をする必要が高いでしょう。

例えば、以下の文章が弊社付近の高級ホテルの英語版ホームページのトップページにありました:

ここで、同じ文章、しかもトップページの大切な見出しにスペルミスが二か所見つかりました。そのスペルミスも、日本人がしやすいミスに見えますので、そのことからこの会社の英語翻訳はネイティブではなく、日本人が行ったことがわかります。日本人による英語翻訳についてはここで詳しく話しませんが、少なくともマーケティングコンテンツなど、会社の印象が決まる重要なお客様向け資料については、必ず英語のネイティブに依頼するようにしましょう。

4. ホームページの英文にカンマや鍵括弧、ブレットポイント、数字などの表記にバラツキがある

英語翻訳を、英語を第二言語とする人が行ったもう一つの証拠として、記号の使い方のバラつきがあります。例えば、英語ではブレットポイントと文章の頭文字の間に必ずスペースを入れますが、日本語ではスペースを入れないことがほとんどです。同じように、カンマについてはカンマのあとにスペースを入れますが、カンマの前にはスペースが入りません。そのため、以下のようなミスがあれば、英文全体の品質が低い可能性があることとみなしてもおかしくないでしょう:

上記の例では、数字と単語の間のスペースもありませんし、同じページ内でカンマの前後スペースがあったりなかったりするため、翻訳はプロフェッショナルな翻訳家ではなく、おそらく社内やホームページの制作会社で「英語がちょっとできる」方に任せられたことがわかります。

5. 英語のメニューでもトップページがそのまま「Top」となっている

1番のページタイトルの件に似ていますが、英語版ホームページのメニューでトップページが英語でもそのまま Top となっている場合も念のため全体の英文の確認が必要かもしれません。「トップページ」はとても日本語らしい表現であって、ホームページでの使い方については和製英語に近いものです。同じように、住所やアクセス情報を紹介するページの見出しが Access となっている場合も注意しましょう。英語なら、Location とか、Getting here などのほうがベターでしょう。

英語版ホームページのトップページがTopのままになっている|合同会社ルアランゲージ

6. 全文字大文字の単語が多かったり、大文字の使い方にバラつきがあったりする

もう一つのとても日本語らしいミスとして、頭文字の誤った使い方や使い過ぎが挙げられます。以下の例文のように、日本語の感覚として、固有名詞や日本語の単語を全文字大文字で書くことが多いのですが、これは英語らしい表記ではありません。また、英語のネイティブスピーカーが読むと、「目が痛い」とか「叫ばれている感じがする」などの悪印象にもつながります。

大文字の使い過ぎにも注意しながら、大文字の使い方が統一されているようにも意識しましょう。上記の例文のように、全文字大文字が大文字になっている単語もあれば、頭文字のみが大文字で正しい表記になっている単語もありますが、どちらの単語も同じ日本の地名ですので、バラつきがあるのはおかしく見えますし、せっかくデザイン面でハイエンドな仕上げになっているホームページを安く感じさせてしまいます。

7. 英語版ホームページに機会翻訳が使われていること

最後になりますが、最近ではホームページの翻訳に機会翻訳が使われていることが多くなってきています。これは、翻訳をプロフェッショナルにしてもらっている間に一時的に訳に立つかもしれませんが、実際にグローバルに商品を展開している場合や海外の取引先が英語のホームページを見る可能性のある企業は避けることを強くお勧めします。日本語のマーケティングコンテンツはロボットに書かせるわけにいかないので、英語についても同じではないでしょうか。

しかし、事情はいろいろあると思いますので、もしどうしてもしばらくは機械翻訳を使いざるを得ない場合、一つアドバイスさせてください。英語版だけでも、お客様の意図を正しく読み取り、マーケティングに適切な英文に仕上げられる人間に翻訳してもらいましょう

なぜ英語だけでしょうか?その理由はいくつもありますが、ここで強調したいのは、英語の言語的特性と機械翻訳のテクノロジーの特性から、日本語ではなく、英語を元に多言語化するのがベターだからです。英語は日本語よりはっきりしている言語ですので、いったん英語に正しく翻訳すれば、そこから機械翻訳を使っても、日本語から直接フランス語などにかけるよりは、だいぶマシなはずです。効果的なグローバルコミュニケーションを得意とする専門のネイティブ英語翻訳士に英語版だけでも頼むことで、グローバルなオーディエンスにとっての印象がグッと上がるでしょう。

ホームページの英文リライトが必要かも。どうすればいい?

上記の7項目のレンズから英語版ホームページを見て、おもちのホームページの英文修正が必要そうでしたら、以下の4ステップを進めることで、英語のホームページをより自然でわかりやすい内容に変えていくことができるでしょう。

英語のネイティブチェックか、英語のリライトのどちらを依頼するか決める

英文の全体的なクォリティーレベルと求められる修正の範囲によって、英語のネイティブチェックだけで済ませられる場合も、より完全な対応の英文リライトのほうがよい場合があります。2つのサービスの違いについてはこちらよりご確認いただけます。

今回こそ、いずれにしても丁寧な対応をしてくれる英語ネイティブの専門家に依頼するようにしましょう。社内のバイリンガルスタッフや知り合いのネイティブスピーカーでも、いくら手伝いたいと思ってくれていても、プロフェッショナルなら気づく部分を見落としたり、一貫性のある対応が難しかったりします。

ホームページ制作会社に連絡をとる

ホームページ制作会社が英語のホームページを制作・運営している場合、ホームページの英文をリライトするにあたって、制作会社との協力のもとで行う必要があります。

英文の修正作業のために、ホームページ運営会社から英語のページコンテンツを出力してもらう必要があります。運営会社によってやり方は異なりますが、Word に文字のみを張り付ける場合も、直接 HTML などを出力する場合もあります。Word に文字のみ張り付ける場合、画像に含まれる文字や、HTML のページタイトルやメタディスクリプションタグの内容も含めてもらうよう依頼しましょう。

修正済みの英文も、ホームページにアップロードしてからもう一度チェックしてもらったほうが確実なため、そのためにもホームページの運営会社の協力を得る必要があります。一般公開する前にチェック・リライト担当者に内容を最終確認してもらわないと、せっかく磨かれた英文が書式設定やページのレイアウトによっておかしく表示されることがあります。

英語版ホームページが運営会社に管理されていない場合、チェック・リライトする担当者にホームページへの直接的な修正と更新、英語での SEO 対策を依頼することも可能かもしれません。一般的な翻訳会社ではここまでの対応が難しいですが、合同会社ルアランゲージでは英語の SEO(検索エンジン最適化)対策と英語のホームページ制作にも対応しておりますので、遠慮なくお声かけください。

英語のネイティブチェック・リライト依頼の準備を進める

どの範囲の修正を依頼し、英文をどのような形で提供・更新するかが見えてきたら、依頼の準備を始めましょう。

英語のネイティブチェックや英語のリライトのご依頼については、英文のみを提供することでももちろん問題ありません。しかし、英文リライトなら関連資料まで参照してお客様の希望なスタイルへの書き換えが必要なため、大切または専門的な資料の英文リライトを依頼する場合、以下の準備も検討されることをおすすめします:

  • 英文が翻訳の場合、元となった日本語資料
  • 貴社のブランドスタイルや中心的な理念がわかる参考資料
  • お好みの英語資料でスタイルを真似てほしいものなど
  • あれば、用語集やスタイルガイド

英語のネイティブチェック・リライトいずれにしても、担当者に希望の修正範囲やその他のご要望について相談するようにしましょう。合同会社ルアランゲージでは、お客様が安心して英文のネイティブチェック・リライトをお願いできるよう、いつでも英語のコミュニケーションスペシャリストと直接相談できる環境を設けております。

英語リライトの詳細はこちら

英語版ホームページ無料品質評価サービスの利用もお忘れなく!

最後になりましたが、合同会社ルアランゲージではお客様への無料サービスとして、毎月先着で5名様まで、弊社独自の評価チェックリストに基づいて英語版ホームページを調査し、品質評価と英文リライトのサンプルを含む、7ページの PDF 報告書をプレゼントしております。その詳細は以下のボタンより確認できます。ぜひこの機会にお客様の英語版ホームページの改善を、前向きにご検討いただけましたら幸いです。

英語版ホームページ品質評価サービスについて

EMMA KIM プロフィール

高校時代に大阪弁を学び、20歳で日本語能力検定一級所得、企業・NGOにおける国際コミュニケーションの業務経験をたて、2016年に合同会社ルアランゲージを起業。心理学に基づく独自の「グローバルコミュニケーションメソッド™」とプレミアム英語翻訳を中心に、日本企業の効果的なグローバルコミュニケーションをサポート。特化スキルは製造業のマニアックな技術を魅力的な英語にすること。